お肉屋さんの道具たち
みなさま、こんにちは!
酷暑が去り、急に気温が落ちたかと思えば昨日・今日は暖かい日が続いています。体調はいかがでしょうか?どうぞお体ご自愛ください。
さて、なかなかお話する機会のない私たちが使っている道具のお話です。
皆さまのお手元までお届けするまでの間、私たちは様々な機械を使ってお肉を加工しています。
【包丁】
一般の家庭で使われる包丁とは違い、私たちが使う包丁は刃が片方にしかついていない片刃と呼ばれるものを使っています。用途によって大小さまざまです。一番大きい物は刃渡り27センチ位あります。小さい物でも刃渡りが15センチ位です。職人たちがそれぞれ研ぎ、切れ味はバツグンです。家庭用の包丁は両面に刃が付いているので、片刃よりも切りやすくなっています。片刃の包丁はスジを引くときに、余分なお肉が切れないようになっています。使い慣れないとちょっと使いにくいかもしれません。
【高速冷凍スライサー】
全自動の機械で、薄切りのお肉を作ります。1.5ミリ~もっと粗いものまでサクサクお肉を切ってくれる便利な機械です。豚バラや牛バラ、さらには牛の脂も切ったりできる優れものです。
【チルドスライサー】
生のお肉をミリ単位で調整して切れる機械です。スピードも調整する事ができ、ベテランの職人だと一番速い速度でサクサク切っていきますが、実はコツが必要で難しいのです。
【冷凍スライサー】
チルドスライサーと同じで、冷凍のお肉をミリ単位で調整して切れる機械です。こちらもチルドスライサーと同じで、スピードも調整可能。カチカチの冷凍状態だと切れないので、半解凍にして切ります。品物によっては、どのくらいとかせば切りやすいのか違うため、経験が必要な機械です。
【ミンサー】
ひき肉を作るための機械です。ご家庭でもフードプロセッサー等で作ることが出来るものの業務用です。お肉のスジや脂、骨などを取り除き、角切りにしてからひき肉にしています。実は熟練の技が光る機械の一つです。混ぜる分量やきれいな色の出し方、1度ヒキなのか2度ヒキなのか。ヒキ目も3・5・7・10ミリの4種類。さまざまなご要望にお応えできるよう道具を揃えています。
【バンドソー】
電動ノコギリの事です。冷凍のままの状態でお肉や骨を切ることが出来ます。刃がむき出しになっているので、大変危険な機械です。
【解凍庫】
一定の温度で冷凍されたお肉を解凍する機械です。これを使うことによって、自然解凍よりもうま味が入っているドリップの量を抑えることが出来ると言われています。冷凍のお品物を解凍して納品してほしいとのご要望にお応えできます!
いろいろ道具をご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか?ほとんどが人の手が必要です。それも経験値やセンスが意外にも必要で、同じ機械を使っても、別の職人が切ればまた違ったカットになる事もあります。お肉の個体差もありますので、全てが同じようにならない‥‥難しいですが、大変面白いです!
長々と書き連ねましたが、お付き合いいただきありがとうございました!
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